日本でも何度も浮上しては消えたカジノ解禁問題だが、いよいよ実現するための動きが本格的になってきた。
私は、ギャンブルを今は全くやらないが、若い頃パチンコにはまったことがある。
当時は手動でパチンコの玉をはじき庶民のささやかな楽しみだったような気もするが、今はギャンブル性が高く、勝っても負けても数万円から数十万円という大金を動かすことになるそうだ。
そのうちに、時間と神経の無駄遣いだと思うようになりスッパリと止めてしまったが、ことカジノとなるとそう簡単な問題では無いようである。
国家を上げた大事業で、国民の精神を犠牲にして国益を優先しようとする考え方になるのではないか・・・。
以下の記事をお読み頂きたい。
超党派で作られた「国際観光産業振興議員連盟」(通称カジノ議連、会長・細田博之自民党幹事長代行)は昨年の11月12日、総会を開き、カジノ設置を促す推進法案を決定した。
政府は昨年6月、「観光立国実現に向けたアクション・プログラム」と呼ばれる観光振興計画書を閣議決定しているが、その中に「統合型リゾート(IR)について」という項目があるそうである。
統合型リゾートとは、カジノを中心にホテル、レストラン、ショッピングセンター、劇場などによって形成される複合観光施設のことをいう。計画書には、「IR推進法案の制定の前提となる犯罪防止・治安維持、青少年の健全育成、依存症防止などの観点から問題を生じさせないために必要な制度上の措置の検討を関係府省庁において進める」ということだ。
要するに、暴力団など反社会的勢力の排除、青少年への悪影響、ギャンブル依存症――の3点について、問題が起きないように制度上の対策を検討し、カジノ解禁に向けて体制を整えるという主旨である。
その一方で、依存症問題を一つとっても、「日本ではそれに対する社会の認識があまりに甘い。(中略)東京にカジノを作ろうというバカげた構想があるらしいが、まさにギャンブル依存症の危険性をなめた発想としか言いようがない」という強い反対意見もある。
刑法第185条で禁じられている賭博のカジノを合法化しようとする背景には、どんな魅力やメリットがあるのだろうか
<参照:http://www.nikkeibp.co.jp/article/matome/20131112/373376/>
カジノ中毒、相談5万人【韓国】
朝日新聞デジタル | 執筆者: 波戸健一、津田六平投稿日: 2014年03月14日 08時37分 JST | 更新: 2014年03月14日 08時37分 JST
カジノ中毒相談5万人 韓国、経済振興策の裏で
夜通しルーレット台に張り付いた韓国人男性(63)の目は真っ赤に充血していた。
かつての炭鉱の町に2000年、開業した韓国北部のカジノリゾート「江原(カンウォン)ランド」。男性はこの3カ月で27回、カジノに通った。この日、約70万ウォン(約6万6千円)を一晩で失い、「中毒管理センター」で初めてのカウンセリングを受けた。
カジノにのめり込んだのは1年半前。1日で300万ウォン(約28万円)勝って味をしめた。趣味の乗馬をやめ、カジノの金を捻出するために酒やたばこも買わなくなった。仕事が休みになると、家族に内緒でソウルから高速バスでやって来る。「友人は絶対に連れて来ない。ダメになるのは私一人でいいから」
中毒管理センターはランドが開設。カウンセリングのほか、専門家がギャンブル依存症かどうか判別し、重症者には病院の案内をしている。カジノ客なら無料で利用でき、利用者は開設から13年間で約5万人に上る。依存症対策の先例として、カジノの誘致を目指す日本の自治体の県議も視察に訪れたという。
センターの目と鼻の先には、カジノのきらびやかなネオンが光る。男性も「カウンセリングを受けたからもう大丈夫」と言いながら、再びカジノのゲートをくぐって行った。
カジノで財産を失い、ランド周辺の安宿やサウナに住み着く「カジノホームレス」も問題になっている。
「今も100人以上いる。カジノで働いて金をため、またカジノで失っての繰り返し」。地元の警察署のベテラン警察官は苦笑した。治安の良さを強調しながらも、「他人の身分証を使った違法な入場はほぼ毎日。違法な闇金や金を失った客が放火することもある」。開業後、ランド内で自殺した客は48人を数える。
<参照元:http://www.huffingtonpost.jp/2014/03/13/casino-korea_n_4960316.html>
カジノ萬遊記 Vol.3 パラダイスホテル 釜山 (韓国) カジノウォー編