小保方晴子さんが単独で捏造・改ざんしたという何とも納得のいかない結論を出した理研の最終報告書に違和感を覚える。
小保方氏一人に責任を押しつけようとする意図が見え見えの最初に結論ありきの報告会見に何ともやり切れない気持ちを抱いたのだ。
勿論、リーダーの小保方氏がご自身の言葉で反論をされると一番良いのだが、共同執筆者や研究の監督責任は一体どうなっているのだろう?
そもそも研究者としての基本となる論文のまともな書き方さえ教えていなかった大学や研究組織のお粗末さは目に余るものがあるのではないか・・・。
当然のことだが、小保方氏の発見したSTAP細胞の論文の正当性を確認する為にも研究資料に基づく再現性が絶対条件になることは必須である。
今後の小保方氏の出方に注目したい。
以下、HAFFPOSTより抜粋した記事をご覧いただきたい。
小保方晴子さんが単独で「STAP細胞論文を捏造・改ざん」理研が最終報告書
The Huffington Post | 投稿日: 2014年04月01日 12時07分 JST | 更新: 2014年04月01日 12時41分 JST

報告書によると、論文の捏造は小保方さんが単独で行ったものであり、同論文の共同執筆者については、不正行為への関与はなかったとの報告がなされた。小保方さんらへの処分については、午後に行われる記者会見で発表される。
■改ざん、捏造は小保方さん単独の行為
調査委員会の報告書によると、調査の対象となったのは、小保方さん及び、論文の共同執筆者である笹井芳樹さん、若山照彦さん、丹羽仁史さんの4名。
報告では小保方さんの以下の2つの行為が、「改ざん」「捏造」などの不正行為にあたるとされた。
(1)科学誌「Nature」に発表されたSTAP細胞論文の画像に切り貼りが行われていたこと=「改ざん」
(2)Natureに掲載されたSTAP細胞論文の画像に、小保方さんの学位論文に掲載された画像と酷似している画像が使われていたこと=「捏造」
STAP細胞の論文の一部が他の論文からコピーして記載されていると指摘された点については、「論文を適切に引用し、出典を正確に記載することは当然」とされ、「探して得た文章が特異なものではなく一般的に行われている実験手順に関するものであった」ことから、引用元を明記しなかったことや、記載内容が不正確であることは小保方さんの「過失」であるとされたものの、「研究不正とはいえない」とされた。
■共同執筆者についての見解は
笹井、若山、丹羽の三氏は、小保方さんによって改ざんされた画像を、事実を知らされないまま示されており、この改ざんは容易に見抜くことができるものではなかったと判断された。
しかし、笹井、若山両氏については、「シニアの研究者でありながら、データの正当性と正確性について自ら確認することなく論文投稿に至っており、過失とはいえその責任は重大である」とされた。
丹羽さんについては、「論文作成の遅い段階でこの研究に参加したものであり、研究不正行為は認められなかった」とされた。
なお、この調査委員会は論文作成に不正があったかどうかを調査するものであるため、STAP細胞が存在するかどうかという点については委員会の範疇を超えるとされ、回答がなされなかった。
理研は1日の午後1時〜3時にも記者会見を行い、小保方さんらへの処分について発表を行うという。朝日新聞デジタルによると、小保方さんは「承服できない」として、近日中に理研に不服申し立てをするという。
調査委員会の調査報告書(3月31日付け)を受け取りました。驚きと憤りの気持ちでいっぱいです。特に、研究不正と認定された2点については、理化学研究所の規程で「研究不正」の対象外となる「悪意のない間違い」であるにもかかわらず、改ざん、ねつ造と決めつけられたことは、とても承服できません。近日中に、理化学研究所に不服申立をします。
(朝日新聞デジタル「小保方さん「最終報告、承服できない」 不服申し立てへ」より 2014/04/01 12:20)