★今日の名言★
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欠陥に満ちていることは、ひとつの悪であるが、
欠陥に満ちていながら、
それを認めようとしないのは、より大きな悪である。
<パスカル>
Truly it is an evil to be full of faults;
but it is a still greater evil to be full of them,
and to be unwilling to recognize them.
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◆一口豆知識◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇広辞苑より◇◇◇◇
欠陥(けっかん)・・・かけて足りないもの。不足。不備。欠点。
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※喫煙室(雑談コーナー)
パスカル著「パンセ」より。
39歳で亡くなった若き天才、フレーズ・パスカル。
皆さんも「人間は考える葦である」という言葉をご存じだと思う。
「今日の名言」ではfaultが「欠陥」と訳されているが、欠点や短所
のことである。
自らの欠点を指摘されることは誰しも嫌なものだが、残念ながら周囲
を見渡しても、また自分自身を振り返ってみてもその欠点を認めたく
ないのが人間の常というものである。
しかし、自らを省みて欠点を素直に認めることからしか人間的な成長
は無いように思われる。
全ての事柄において、認識しないということは存在そのものを認めな
いということと同じことなのだ。無視することと若干ニュアンスは違
うが同義語でもあるのだ。
欠点を認めないということは、人間的な成長を放棄することである。
まず、ありのままの状態を認識すること。そこから全ては始まるので
ある。
欠点を認め受け入れることが次のステップへの飛躍の第一歩になるの
だ。
「あるがままの自分を受け入れる」と、心が軽くなるというというの
が心理学の教えでもある。
ブレーズ・パスカル
ブレーズ・パスカル(Blaise Pascal、1623年6月19日 – 1662年8月19
日)は、フランスの哲学者、自然哲学者(近代的物理学の先駆)、思
想家、数学者、キリスト教神学者である。
早熟の天才で、その才能は多分野に及んだ。ただし、短命であり、三
十代で逝去している。死後『パンセ』として出版されることになる遺
稿を自身の目標としていた書物にまとめることもかなわなかった。
「人間は考える葦である」などの多数の名文句やパスカルの賭けなど
の多数の有名な思弁がある遺稿集『パンセ』は有名である。その他、
パスカルの三角形、パスカルの原理、パスカルの定理などの発見で知
られる。ポール・ロワヤル学派に属し、ジャンセニスムを代表する著
作家の一人でもある。
かつてフランスで発行されていた500フラン紙幣に肖像が使用されてい
た。
<中略>
[考える葦]
有名な「人間は考える葦である」とは、人間は自然の中では矮小な生
き物にすぎないが、考えることによって宇宙を超える、というパスカ
ルの哲学者としての宣言を表している。それは人間に無限の可能性を
認めると同時に、一方では無限の中の消えゆく小粒子である人間の有
限性をも受け入れている。パスカルが人間をひとくきの葦に例えて記
述した文章は、哲学的な倫理、道徳について示した次の二つの断章で
ある。そこでは、時間や空間における人間《私》の劣勢に対し、思惟
(そして精神)における人間《私》の優勢が強調されている。
<後略>
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