現代の若者にとってスマホは必携品ですが、このスマホが健康に害を及ぼしてるという研究結果が発表されました。
ニューヨークに住む脊椎外科医、ケネス・ハンスラージ氏の研究によるとスマホを見る時に傾ける首の角度によって随分と首に対する負担が変わるということです。
女性の肩こりや腰痛が増えているようですね。
長時間近くを凝視することによる目の疲れや色々な弊害が指摘されています。
現代の若者からスマホを取り上げることは無理な相談ですよね。
少なくとも1時間スマホをやったら10分間の休憩を取るとか、近くを長時間スマホを凝視した後で遠くを見るようにするなど少しの努力で体に対する負担が減り、健康を保つことが出来そうです。
普段の姿勢も勿論大事ですが、何時間もゲームやパズルなどでスマホに時間を費やす方は特に首の姿勢に気をつけたいものですね。
以下、具体的な研究成果の詳細をHaffPostから引用させていただきます。
スマホを見るとき首を傾けると、10キロ以上の重みがかかる(研究結果)
ニューヨークの脊椎外科医、ケネス・ハンスラージ氏による最新の研究によると、スマホを見るために頭を前方に60度傾けたとき、首には約27キログラムの力がかかっているという。同氏の研究は「Surgical Technology International」の第25巻で発表されたばかりだ。
手に持ったスマホを見るために、うつむく方向へ首を曲げていくと、首に加わる力はどんどん大きくなっていく。次に示すハンスラージ氏作成のイラストは、それをわかりやすく示している。
傾きが15度のときは12.2kg、30度のときは18kg、60度のときは27kgの重さがかかる。
ハンスラージ氏は、コンピュータ支援設計(CAD)を使って脊椎のモデルを作り、脊椎にかかる力を計算しながら、頭部を0度から15度、30度、45度、60度まで曲げてみた。「これは頭の傾きぐあいに応じて首にかかるストレスを、かなり精密に算出したものです」と、ハンスラージ氏はハフポストUS版の電話インタビューで述べた。
「この計算は、首を前方へ傾けることだけを考慮したものです」とハンスラージ氏は指摘する。つまり、首を前方へ曲げながら同時に左右どちらかに傾けると、また違うことが起きる可能性があるというのだ。
では、首を痛めないためには、どうすればよいのだろうか?
「スマートフォンのようなデバイスを利用するのは結構ですが、頭の空間的な位置には、特に注意を払うことをおすすめします。スマートデバイスを使っているときは、頭をなるべく垂直に近い状態に保つことを心がけるとよいでしょう」と同氏はアドバイスする(研究には、適切な姿勢は「耳が肩の位置にあり、肩甲骨が少し引っ込められた姿勢」だと書かれている)。
また、ハンスラージ氏は、脊椎に関連したもうひとつのよくある問題についても指摘している。一日中デスクワークで、椅子に座りっぱなしでいることから生じる肩こりや腰痛だ。
コンピュータの画面を見ながら日々をすごすオフィスワーカーにも、首や腰の痛みを緩和するためにできることはいくつかある。たとえば、ストレッチングを欠かさないこと、こまめに休憩をとって少し歩くこと、そして首をまっすぐにしたまま画面を見られるようにモニターの位置を工夫することだ。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
[日本語版:水書健司/ガリレオ]