STAP細胞は存在しなかったという科学的検証の結果を踏まえた結果の処分発表ですが、今さら・・・という感が拭えません。
不正だとしたら、全容解明にはほど遠い検証結果と余りにもいい加減な処分の発表に驚きます。また、無駄に騒動の長期化を招いた理研の責任問題はどうなってしまうのでしょうか?
新たに小保方氏への告訴や研究費返還請求をするなどという動きにも不自然さを感じます。
徹底的な検証作業と真実を国民に知らせるという公的機関の責任をどう考えているのでしょうか?
<「小保方氏懲戒解雇」>理研の処分発表文全文
毎日新聞 2月10日(火)15時38分配信
理化学研究所は10日、STAP細胞の研究不正行為に関する処分を発表した。発表文は以下の通り。
◇研究不正行為に関する処分等について
職員について、本日付で次のとおり懲戒処分等を行いました。
・竹市雅俊 元発生・再生科学総合研究センター長、センター長戦略プログラム長(兼務)
(現多細胞システム形成研究センター特別顧問)
……任期制職員就業規程第50条に定める譴責
これを受けて、竹市雅俊は、給与の10分の1(3カ月)の自主返納を行うこととしました。
・丹羽仁史 元発生・再生科学総合研究センター多能性幹細胞研究プロジェクトリーダー
(現多細胞システム形成研究センター多能性幹細胞研究チームリーダー)
……文書による厳重注意
なお、本案件にかかる小保方晴子元職員及び若山照彦元職員については、既に理化学研究所を退職していることから懲戒処分の対象者ではないものの、仮に任期制職員として在籍しているとした場合の処分のあり方について検討を行った結果、次のとおり処するのが相当と判断しました。
・小保方晴子元職員 懲戒解雇相当
・若山照彦元職員 出勤停止相当
また、若山照彦元職員には、理化学研究所の客員を委嘱していることから、これを解除しました。 以上
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<STAP研究不正>けん責処分の理研・竹市雅俊氏コメント
毎日新聞 2月10日(火)15時55分配信
理化学研究所のSTAP細胞の研究不正行為について、けん責処分を受けた竹市雅俊・同研究所多細胞システム形成研究センター特別顧問(元発生・再生科学総合研究センター長)は10日、「研究不正行為に関する処分を踏まえて」と題したコメントを発表した。コメント全文は以下の通り。
当時のセンター長として、研究の不正を事前に発見し、不適切な論文の発表を防ぐことができなかった責任を重く受け止めております。懲戒を厳粛に受け止め、今後、研究者コミュニティーの一員として、正しい科学研究の発展のために、より一層の努力を払って参る所存です。
平成27年2月10日
多細胞システム形成研究センター特別顧問
竹市雅俊