ウィキリークスは、匿名により政府、企業、宗教などに関する機密情報を公開するウェブサイトの一つで、創始者はジュリアン・アサンジ。投稿者の匿名性を維持し、機密情報から投稿者が特定されないようにする努力がなされているという。ハフィントンポストの記事をご紹介します。

ウィキリークスによると、文書は8700ページに及び、CIAはAppleのスマートフォン「iPhone」やGoogleのアンドロイド携帯、マイクロソフトの「ウィンドウズ」、サムスンのスマートテレビなどから情報をハッキングする技術を開発したという。
真偽不明の文書には、スカイプの監視やWi-Fiネットワークへの侵入、オートコンプリート(WebブラウザでURLやユーザー名などを入力するときに、先頭部分を数文字入力すると、続きの文字を予測して、自動的に入力してくれる機能)機能を使ってパスワードを盗む方法の編集済みの指示書などが含まれる。
中には、情報機関の興味深い貴重な情報を含むダンプ(メモリーやハードディスクに記憶された内容を出力した文書)もあった――CIAは、ミーム(ネット上で流行している画像や言葉のネタ)と顔文字を使った絵文字に精通している。
ウィキリークスが公表した、「日本風の顔」とだけ名付けられた文書には100以上の表現がある。例えばこんな傑作がある。
∩(・ω・)∩ – 大喜び
ᶘᵒᴥᵒᶅ – 赤ちゃんアザラシ
╯`Д ‘)╯彡┻━┻ – 怒ってちゃぶ台返し
テックニュースサイト「Mashable」によると、7日に公開された文書(CIAの文書に関係するシリーズの最初と期待されている)には、情報機関がこうした記録を保管していた理由には触れていない。そのミームの多くは、ネット世界とサイバー・セキュリティの参考文献としてはすでに古い。
その他の題名のない顔文字作品は以下の通り。
¯\_(⊙︿⊙)_/¯
ó‿ó
Ծ_Ծ
щ(゚Д゚щ) < “Dear god why‽ )
٩(●̮̮̃●̃)۶
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ಠ╭╮ಠ
ಥ_ಥ ლ(ಠ益ಠლ) y u no guy
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顔文字の漏えいは割と呑気な話だが、他の文書はCIAの深刻なセキュリティホールを明るみにした。ワシントンポストは、ウィキリークスの今回の漏えいの規模を、2013年の国家安全保障局(NSA)の機密情報漏洩と比較している。
ウィキリークスは、これらの文書をどこで手に入れたか公表していない。「アメリカ政府の元ハッカーたちと、不正な請負業者たちの間で回覧されていて、そのうちの一人がウィキリークスにアーカイブの部分を提供した」と声明の中で主張している。
ウィキリークスでは、顔文字のアーカイブすべてを一覧できる。
ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/03/09/wikileaks_n_15257054.html